石津忠の
「アメリカぶらり旅」
Part2
6月30日(火)
「いつも不規則な生活をしているので時差ぼけなんかへっちゃら。」
と、漫画家Sのようなことをいっていた私だが、朝5時に目が覚めてしまう。全然へっちゃらじゃ無い。
仕方ないのでBM98のデータを落とす。半分衝動買いで買ったこのノートパソコンだが、このゲームを見つけたときに本当に買ってよかったと心から思った。こっちで「beat
mania」(こっちでは”HipHopMania”という名前で出ているらしいが)が見つかるかどうかはまだわからないし。
会社にいく。仕事の内容は企業秘密の部分もあると思うので簡単に言うとテストである。SUNやNT、HPなどとの接続テストを行うわけだ。とりあえずNTとの接続テストをちょっと手伝う。が、ちょっとおかしい。なんでもNTのメモリが多く、キャッシュが効きすぎていて正確なテスト結果になってないかもとのこと。MyComputer(英語版なのでマイコンピュータ(あえて半角文字。ごめん)ではない)からPropatyでメモリ容量をみてみる。
2ギガ。
テスト用の機械にそんなに積むなよ。
そんなことをしていて夕方。恐ろしいほど眠くなる。ぜんぜんへっちゃらじゃない。
飯を食いにいってその後ちょっと仕事の続きをしてから、会社の人と一緒にスーパーにいく。こっちの水は危ないので3リットル入りの水とビールを買ってホテルに帰る。
シャワーを浴びてビールを飲もうとする。ビンのやつを買ってきた。お約束ではあるが「栓抜きが無い」というやつである。
仕方ないので水を飲もうとする。ペットボトルのふたを開けたとたん「プシュッ」という音とともに泡が浮上してくる。俗に言う「炭酸水」というやつである。
喉からからのまま、就寝。
7月1日(水)
目が覚めたのは7時。ちょっとは時差ぼけが解消されてきてるかも。会社にいく。
ビンビールの王冠は手でひねれば開くとのこと。それを知ってればあんな色の濃い小便をしないですんだのに。
昼飯を食った後レンタカーを借りにいく。今までは先にきていた人たちの車に乗せてもらっていたのだが、今日からは自分で運転しなくてはいけないわけだ。
レンタカー屋のにーちゃんとかたことの英語で話をする。愛想の悪さは天下一品。GoodWillの店員よりひどいといえばどれぐらいのものかわかるだろう。
とりあえず借りることには成功。2人ともアチーバという車である。ちなみに先にこっちにきていた2人もアチーバ。4台のアチーバが並んで走る姿はかなり異様な光景である。
それはともかく、運転。右左折時にワイパーを動かしまくる。油断すると左車線に入ろうとする。運転している私も恐いが、隣に乗っていた人はもっと恐かったであろう。たとえるならIE4.01とIE4.0β版といったところか。死ぬときは死ぬって所も似てるな。
その後、こっちの銀行に口座を作りにいく。クレジットカードの限度額があるので、給料をドルで振り込んでもらわないことには生活できそうもないからである。こっちの会社の人に聞いて日本人女性が働いているいう銀行にいき、その人の名刺を見せると、
”She is vacation.”
といわれる。私にことわりもなく。
しかたないので、またもかたことの英語で必死に会話をし、何とか口座を作ることに成功。これで大量の現金とくそめんどくさいT/Cを持ち歩かなくてすむ。よかったよかった。
その後会社に戻り仕事の続きをし、ホテルへ。
一人で運転するのはこっちへきてから始めてである。"beat mania
2nd mix"をフルボリュームで聞きながら帰る。もちろん右左折時にワイパーを動かすことも忘れない。
その後、一日越しのビールを飲み、就寝。
7月2日(木)
会社にいく。曲目は”激!帝国華撃団・改”、”南風GO!GO!”である。とくに”南風”のほうはカリフォルニアの空気にマッチしてるような気がしないでもない。ちなみに笠原弘子とは何の関係も無い。
仕事をする。HPのマシンが会社に届く。
くそでかい。
サイズはSUNのマシンのほうが大きいのだが、SUNは背が高いのでなんとなくさまになる。が、こっちは中途半端な高さのため、妙に邪魔に感じる。感覚としては一人暮らし用の小さい冷蔵庫4つを四角くならべたぐらいのサイズか。
(ちなみにHPとは、HewlettPackerdのこと。この仕事するまでずーっとプリンタメーカーだと思っていた)
その後、淡々とテストを行い、帰路に就く。帰り道の曲目は”奇跡の鐘”、”夢の続き”である。まだまだワイパーを動かすことは忘れない。
吉田:なにかあります?
木下:べつに。