石津忠の
「アメリカぶらり旅」

Part5


7月12日(日)

結局昨日もたらたらとおきていて起きたのは11時45分。だらだらと起きてだらだらと洗濯にいく。
洗濯機に洗濯物を突っ込んで昼飯を食いにいく。今日は、会社の人に教えてもらった店にいってみる事にする。Elcaminoを爆走。10分ほどで到着。オレンジ色で見慣れた文字が書かれている。
そう。「YOSHINOYA」である。
入り口のところには「TENPURA BOWL」と書かれた垂れ幕がかかっている。こっちはなんかいろいろあるようだ。ともかく中に入り注文。「コンボ」というものがあるようでそれを注文。
牛丼と鳥丼が半々に入ってるやつだ。(後で聞いたところによるとコンボにもいろいろ種類があるようだ。メニューを指差して頼んだのでそれしか出てこなかったが。)
牛丼のほうはまったく日本のものといっしょ。ちょっと感動。ただ、鳥丼のほうは照焼き系のたれがかかっていてかなり味が濃い。にもかかわらず、牛丼のほうはたれが少ないので鳥丼を先に食べてしまうと、むちゃくちゃ薄く感じる。
英語で「つゆだく」ってどう言えばいいんだ?

牛&鳥丼を食い終わってコインランドリーに戻り、乾燥機に移し今度はガソリンを入れにいく。こっちはほとんどのスタンドがセルフサービスである。レギュラーを流し込んでいる間にフロントガラスにへばりついた鳥のふんを洗い流す。
その後ふらふら町の中を走ってランドリーに戻ってくると、TVが「ゴォーーーーーーーーーール!ゴォーーーーーーール!!ゴォーーーーーーーーール!!!」とがなっている。そういえばWorldCupの決勝やってるんだっけ。私のWorldCupについての知識は「俺達のフィールド」とテーカン(現テクモ)のWorldCupってゲームをやりすぎるとトラックボールで手の皮はさんで痛いってことぐらいだし。申し訳程度にTV画面を見たあと洗濯物を乾燥機から引っ張り出して車に戻る。

次の目的地は知る人ぞ知る「T−ZONE」。秋葉原の店が海外に進出してきていつでも日本語を話せる店員がいるというのと日本語版のソフトがあるのが売りの店である。
購入予定の品物はデジカメ。ちょっと高い買い物なので、日本語の通じるところがいいかと思ってここにきた。
で、いろいろ見せてもらったのだが全体的に言える事は
「日本に比べて高い。」
私もこっちにきて欲しくなったので日本の相場もよく知らないのだが、SEGAの”DEGIO”が
”178.99$”
で売ってるのを見て、これは暴利だろと思い店を出る。

で、一応その近くにある”Fly's”という巨大なパソコン関係のスーパーにいく。
パソコンコーナーの近くにデジカメコーナーを発見。ほんのちょっとしか置いてない。「あぁ、アメリカではまだ、デジカメの市場が確立してないのだな。」と思いちょっとぐるっと回って帰ろうとすると、カメラ売り場の隣に巨大なデジカメコーナーを発見。値段を見てみるとものにもよるがT-ZONEに比べて50$〜100$近く安い。ふざけんなよ、T-ZONE。
で、いろいろ見ていたがEPSONのが画質、値段ともにそこそこだったので購入しようと決意。
店員を呼んで聞いてみると、偉い早口でまくしたてられ奥へいった。なんか”チェックストック”とかいっていたので在庫を確認しにいったのだろう。しばらくして戻ってきてまた早口でまくしたてる。どうやら在庫が無いらしい。で、どうしようかと考えていると、再度早口でまくしたてられ奥へ消えていった。聞き取れた単語は”ニューバージョン”とか”メガピクセル”とか”セブンハンドレッド”とか。おいおい、そんな高いの買う余裕はねーぞ。しばらくして戻ってきてそれも無いらしい。よかった。
仕方ないのでほかを物色してみるがいまいちちょうどいいのが無く、あきらめてHotelに帰宅。また今度昼休みにでもいってみてチェックしてみるか。(会社のすぐ近くなのだ)

その後は会社のKさん(昨日飯を食ったKさんとはまた別の人)のうちでバーベキュー。またがんがん飲み食いする。その後、庭でKさんの子供(ちょっとはじっとしとれってぐらい異常に元気な女の子。)がトランポリンで遊んでいる。その子がいっしょにトランポリンをやろうという。酒をがばがば飲んだ体でひとりずつトランポリンでまんべんなくシェイクされる。ほとんど拷問である。全員が終わったときには平均年齢30を軽く超えるその集団はやばい薬でもやったようにぐったりしていた。

ふらふらの体で車を運転して(おいおい)帰宅。


7月13日(月)

会社にいく。曲目はReimyである。ちょっと普通人ぽいかも。かなりマイナーではあるが。
この前教えてもらったハルさんが今週はいないという事で別の人に聞く。結局よく分からない。
もういきおいでやってしまうか。プラグ・アンド・プレイでいけたらいいのに。(一応そうゆう感じの部分もあるはずなのだが、サーバーマシンをぽこぽこ落とすわけにもいかないしなぁ。)

日本を出るときに買ってきたマイルドセブンライトが最後の1箱となる。会社の人に聞いてみると「ヤオハン」で買えるようだ。朝8時ぐらいからもうやっているらしいので、明日の朝買いにいこうと思う。
そう言えば昨日デジカメ見にいったFly'sも朝8時からやってるらしい。どんな国だ、ここは。

11時ごろ帰社。帰りの曲もReimyである。たまにはこんな日もあっていいんじゃないかと。


7月14日(火)

昨日朝8時とか言う話をしておきながら起きたのは8時20分。なんともならない。仕方ないので会社にいく。今日の曲もReimy。これがなかなかこのだだっ広いアメリカにはよく似合う。そう言えば昔買ったReimyのCDの帯のあおり文句に「やっぱりAmericaの風が似合うね!」とか言うのがあったよね。(誰も知らない事を確信しながら書く奴。)

HPの設定。どーもうまくいかない。あきらめてともかく無理矢理つないでみる。認識する。
私たちの努力は何だったんだ。
とは言うものの、当然そううまくもいくはずもなく、途中で止まる。まぁそんなものだろう。

また11時ごろ帰社。帰り道はEnya。これはいまいちこの国にはあわないかも。やっぱこれはヨーロッパ系かな。


7月15日(水)

会社へ。曲目は「World'sBirthday」、「雲のむこう」、「アンテナ・ライフ」。やっぱりこのあたりに落ち着いてしまう。なんだかな。

HPと戯れる。言う事を聞かない。悪い子だ。

昼飯にいく。Tさんの車でいったのだが、その時にかかっていた曲がかっこよかったので聞いてみると「P−MODEL」というグループだそうだ。知らないと答えると、
Tさん:「デトネイター・オーガンの曲を担当していた人。」
わたし:「あのマクロスの後にやってた奴ですか?」
Tさん:「そりゃオーガスでしょ。」
こう書くとネタのようだが、私は本気で間違えている。
MDだったので貸していただく。感謝。

その後、HPは悪い子なので、落ち着くまでNTと遊ぶ事にする。すると、この前まで真面目でおとなしかったNTが突然ぐれ始める。何の前触れもなく赤ランプをつけて遊ぶ不良になってしまった。必死になって更正させようとするが、一度不良への道を歩み始めてしまったNTはこっちの必死の説得にちっとも耳を貸そうとしない。
深夜12時すぎまで懇々と説得を続け、疲れ果てて帰宅。曲目はお借りした「P−MODEL」。間奏の部分が昔のゲームミュージックみたいな感じでよい。NAMCOのPSGとYK-2のPC-8801SRをあわせたような感じである(これってたとえか?)。ばりばりのテクノミュージックなのだが、私にとっては昔のあの時代を思い出させるフォーク・ミュージックのように思える。ちなみにこのグループが使ってる機材はMACではなく、AMIGAなのだそうだ。これもまた私の涙腺を無意味に刺激してくれる。


7月16日(木)

会社へ。今朝もP-MODEL。日本に帰ったらCD屋で探索するしかないな、これは。

ぐれきったNTをなだめて、おだてて、叱って、すかして、ほめて……などなどあらゆる手を使って何とか更正させる事に成功。
まだちょっといらんことをする時もあるが、これぐらいはかわいいものである。
深夜12時近くまでかかったが。

その後帰宅。帰りもP-MODEL。でもテクノ系は雰囲気的に似てくるので、あまり連続で聞くものじゃないかも。「肉球みゃーみゃ」を連続で聞くのもどうかとは思うが。


7月17日(金)

会社へ。今日も悪ガキのHPを相手にするかと思うと憂鬱である。そこで今朝の曲は「エキセントリック少年ボウイ」である。聞きながらやっぱりハンドルを左右に動かしてしまう。危険。今回は気分を高揚させるのが目的なので「犬達のバラード」に入ったと同時に停止。すまん板尾。MDを変えてT.M.Revolutionを聞く。順番的にはちょうどいいし。

どうしても言う事を聞かないHP。今日は厳しくしつけることにした。ちょっとでも刃向かうそぶりを見せればびしばしスパルタで矯正していく。

しばらくそんなことをしていると、HP、危篤。しまった、やはり脳改造はまずかったか。

昏睡状態に陥り、こちらの呼びかけにぴくりとも反応しない。必死の治療を続ける。
そのかいあってか何とか意識を取り戻す。よかったよかった。しかし意識を取り戻したとたん、相変わらずの悪ガキぶりを発揮。もういっぺん殺したろか。

結局、気長にしつけ直す事に。しんどい作業である。
深夜1時帰社。疲れきった心を癒すために、帰り道はザバダック。心が癒されると同時に、意識もどんどん薄らいでいく。危険。

さて、明日はデジカメ買いにいくぞ。


吉田:どうやら管理者、デジカメ買う決心をしたようですね、

木下:そしたらこのページもちょっとは華やかになるかな。

吉田:あんまりかわんないんじゃない?

木下:……やっぱそう思う?

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