石津忠の
「アメリカぶらり旅」
Part6
7月18日(土)
昼の1時起床。洗濯にいく。その間に飯を食いにいく。またも「YOSHINOYA」である。今日は「TempuraBowl」というのを頼んでみる。(持ち帰りの場合のみ「Bowl」で、その場で食べる場合は基本的に「Purate」であるが。)
これが、揚げたて且つなかなかいい感じに揚がっており、うまい。日本でもやってくんないかな。
さて、飯も食い終わって、洗濯物も終了し、今日の本来の目的を実行する事にする。そう、
「初めての衝動買い in America.〜デジカメ編〜」
といったところである。結構前から考えているので「衝動」ではないといわれそうだが、こちらに来る前は購入すら考えてなかったのでまぁ、「長期的な衝動買い」といったところだろうか。
まず1軒目。会社の人に新しく教えてもらった「コンプU.S.A.」という店である。角川とは関係ない。で、見回してみるが、いまいち品揃え的に少な目である。ちょっといまいち、という事で次の店へ。
2軒目。「T−ZONE」。店内滞在時間2分。以上。
3軒目。結局ここか、の「Fly's」である。家電全般を扱っているとはいえ、敷地面積的にほかの店の3倍強ぐらいあるのでその品揃えは半端じゃない。
そんな訳で、デジカメコーナーへ。前回きたときに在庫が無くてあきらめた「EpsonPC-600」が展示コーナーに無い。むぅ、どうするか、と考えながらほかのをみてみる。RICHOのやつがなかなかよさそう。値段も手ごろ……っと、別の値段の上に乗っているようだ。これの値札は3つとなりので……「799$」。買えるか、こんなもん。
ほかのやつは、と見てみるとFUJIFILMの縦形のやつがある。会社のAさんが使ってたやつだな、と思い見てみると、こいつも「799$」。うーむ。
なんか無骨なデザインのやつがある。どこのだ、と思い手にとって見ると「HewlettPackerd.」いくらお買い得だったとしても買いたくねーぞ、今は。
うーむ、なかなか難しい。と、1個のカメラが目を引く。黒いボディ、という事を除けば非常に見覚えのある形。そう、「EpsonPC‐700」前回ここへきたときに、600の在庫が無いのでといって薦められ、結局それも無かったといういわくつきのやつである。手にとって動かしてみる。どうやらオペレーションはまえのとほとんど変わらない様だ。私がこの機種を気に入った一番の理由である、「Language:日本語」というのもちゃんと残っている。値段もメガピクセル機の中では安いほうである。(それでも十分高いのだが。)
とりあえず、聞くだけ聞いてみることにする。「Teach me please.」といって、店員を引っ張ってきて、いろいろと聞いてみる。どうやらノートパソコンとつなぐのに支障はなさそうだ。聞く事を聞いたら店員はどっかへいってしまったので、他のものともう一度見比べたりなんかしてみる。オリンパスのは安くていいのだが、操作に癖がありそうだしなぁ……。
などと考えているとさっきの店員がこっちに近づいてくる。なんか、「かもーん」とかいってる。
手には「EpsonPC‐700」の箱を持って。
おいおい、俺はまだ買うとか一言も言ってねーぞ。と思いつつ、ついていくとなんか商品伝票のようなものを打ち出そうとしている。さて、ここでどう行動すべきか?
1.「Sorry,Prease wait.」といって、店員を止める。
2.割り切って買ってしまう。
3.逃げる。
4.成り行きに任せる。
おたおたしてたら時間切れで4が選択される。
10分後、「PC-700」を助手席においてCentralWayを走る私の姿があった。
曲目は買った品物が品物名だけにこれしかないだろう。そう、「はっぴい・ぱらだいす」である。しかし、天野小夜子に思いっきり怒られそうな衝動買いしてしまったなぁ。
ホテルに到着。さっそく開けてみる。中から出てきたものは
1.カメラ本体(無いと困る)
2.充電池(充電式なんですね)
3.充電器(2を受けてまぁ、当然です)
4.オプションレンズ用アダプター(使う日は来るのか?)
5.ケーブルいっぱい。(MAC,WIN,VIDEO,PRINTER用とのこと)
6.英語の説明書(ちょっと期待した日本語マニュアルはなし。ちくしょ)
7.ユーティリティ用CD-ROM(…………え?)
こっちに持ってきたのはFMV-BIBLO-NC313。いわゆるサブノートである。当然、CD-ROMはついてない。
おいこら、FDでインストールできるって言ってたじゃねーか「Fry's」の店員よ……って、語学力の無さからほんとにそう伝わっていたのかあまり自信を持って言えないあたりがつらいところ。
しかしこのままでは50枚ほどしか取れない上に後ろの液晶でしか画像を見る事ができない謎の物体(カメラとは呼べんだろ)を高い金を出して買ってしまった事になる。さてどうするか?
1.「Fly's」に殴り込みにいく。
2.CD-ROMとSCSIカードを買う。
3.逃げる。
4.成り行きに任せる。
ろくな選択肢が無いぞ。というわけで、明日にでも会社に行ってCDのデータをFDに分割して落としてインストールしてみようと思う。ちくしょう、こんなことになるならLANカード持ってくればよかった。
などと考えながらこのページを書き、さて、アップしようかと思いインターネットにつなげたとき、ふと、
「EPSONのホームページならこいつのドライバがあるんじゃないか?」
と思い付き行ってみると、どうやらそれらしきものが置いてある。自分の読みが当たってちょっとチューリーちゃんな感じ。
それはともかく、何故同一機種か断定できないかというと日本のやつと名称が違うのだ。多分私の買ってきたPC−700に対応するであろう機種は日本で言うところのCP-600(名前変えるならもーちょっと考えて名前つけろよ)でほぼ間違いはないと思われるのだが…………断言はできない…………というか断言したくない。
理由:日本でのCP−600の標準小売価格を見てしまったから。
非常に切ない気持ちになってしまった。円安の馬鹿。まぁ、でもコミケで不良在庫を抱えまくるのに比べれば安いものよ。(それはそれでいやだが)
さて、そういう暗い気持ちを吹き飛ばすためにダウンロード開始。ディスク3枚分、FTPで人数制限を行っているせいか非常に早い。BM98のデータもこれぐらい早く落とせたらなぁ。
で、ダウンロード終了後インストールディスクを作成し、インストール……終了。
さっそくつなげてみる。先ほど試しで取ったやつをちゃんとカメラから読み取る事に成功。なんか感激である。嬉しさのあまりそれをここにアップしようと思ったが、あまりに意味の無い写真なので止める。だって1280×960のサイズいっぱいに写った
「マウンテン・デューのペットボトル」
を見たがる人がいるとは思えないし。(リクエストがあったら考えますが)
ともかく、これでやっと使えるようになった事は確かだ。明日は撮影の旅に出るつもり。ただ、ドライバを落としたり、これを書き直したりしてたので今、朝の4時である。
こんなことしてると夕方の写真ばかりになるかも。
7月19日(日)
結局昼の12時起床。デジカメをもって繰り出す。まずは腹ごしらえ。というわけでアメリカで初めてまともに撮った記念すべき写真がこれである。なんだかな。
食いながらどこへ行こうか考える。で、前行こうとしてぜんぜん影も形も見つけられなかったGreatMallという大型ショッピングセンターへ行ってみる事にする。先日、会社の人に聞いて場所を再確認したところ、前回は直線距離にして70Km以上離れているところを探していたようだ。見つかるはずも無い。
で、今回はちゃんと到着。ここも前に書いたギルロイのようなMALLなのだが、ここはちゃんと建物が一つにまとまっており、ぐるっと1周する事でほとんどの店を見られる形式である。たとえるならコミケの島一つの周りがすぐ外周になっているようなものである。(だからすぐコミケでにとえるのはやめろっての)
んで、たらたらと回っていると、巨大なゲームコーナーを発見。どれぐらい巨大化というと、スペースの中心に普通の遊園地にあるサイズの「メリーゴーランド」があるぐらい巨大。ダッシュで中に入る。
”beat mania”が無い。さて帰るか。
というのも何なので、一応いろいろやってみることにする。ここはいわゆるトークン式で最初に現金をコインに両替してプレイする。そう言えば前に海外のゲーセンに行った事がある後輩が1ゲーム2〜3枚ぐらいトークンが必要になるとか言ってなぁ。ということでいきなり10$を崩し、大量のトークンを手に台を物色し始める。バーチャ3は無いが2がある。試しにやってみよう。トークンを1枚入れる。画面には「PUSH
START BUTTON」の文字。おいおい、どーすんだこの49枚のトークン。もりぐち許すまじ。(誰だよ)
それはともかくプレイ開始。サラを選ぶ。影丸にぼこぼこにやられる。下手になったなぁ。
その後ニューマンアスレチックをやる。やっぱりタワートッパーは難しい。2回ほどコンティニューしてクリア。しかしこれで残り46枚。どーしろというのだ。
いろいろ見てみるとどうやら大型筐体は3枚とか4枚とかのトークンが必要なようだ。大型筐体では、TOP
SCATERと、タイムクライシス2、ハーレーダビッドソンが以上に人気がある。ゆえに混んでるのであまりできない。仕方ないので「プロップサイクル」をやる。コンティニューしまくってむきになってやってると、後ろから声をかけられる。
「なにやってるんすか?」
会社のKさんである。なぜホテルから何十キロも離れてるこんな所で(しかもゲーセンで)みつかるかなぁ。
「こっちきたらゲームコーナーがあったんでもしかしたらいるかなぁと思ってきたんですが、まさかほんとにいるとは思わなかった。」
わたし日本でもよく同じこと言われるんだけど。
で、Kさんは服をみにきたそうで、すぐ別れて、私は黙々とトークンを減らす作業にうつる。ちょっとさっきより落ち着いたようで「ハーレーダビッドソン」をやる。このゲーム、こっちにきてわかったが異常にアメリカの街らしくできてる。日本では思った事も無かった妙なリアル感があって、さらに楽しい。で、何回かプレイしていたのだが一度高速を降り間違えて別の高速に乗ってしまいブロック乗り越えながらブレーキターンして対向車線に移ったら後ろのギャラリーに爆笑された。そんな変な事やったか?俺。
とりあえずその他にも、「GYARAXIAN3」(日本でやれるとこも少ないので感動。)やなんかいろいろやって、何とかトークンを全部使い切る事に成功。一仕事終えた気分でGreatMallを後にする。
で、これからどうするか。はっと気づけばぜんぜん写真を撮ってない。なんか撮らなくてはなぁ、と思い走りながら周りを見渡し、なんか絵になるようなところはないかなぁと考える。あの広大な山々をバックに写真取れそうなところは……と走っていると、山々が近づいてくる。割と近くのようだ。
「山々をバックに写真を撮る」から「山々から写真を撮る」に路線を変更し、登り始める。
道が細い。いや、一応2車線なのだが、異常に広いアメリカの道を走りなれてしまった身には綱渡りのようなもんである。30マイル以下で安全運転をして、どんどん登る。
絶景。細い道で駐車できるところも無いのであまり写真は撮れなかったが、やっぱりすごいとこだわ、ここは。ここや、ここでボーッとしてると、ここで暮らすのもいいかなーとか思ったりしてくる。そういう気持ちを引き戻すため車の中では「アンテナ・ライフ」をがんがんにかけてたりする。そんな車に平気で顔を寄せてくるこいつらも凄いな。
さて、景色を満喫したところで、日も傾いてきたので帰路につく。道に迷いながらも何とか101にのる事ができた。いつものところで降りるのは面白くないので適当な場所で降りる。すると偶然こんなとこに出た。こちらは拡大写真。しかし看板ぐらいもうちょっときれいにしてやれよ。
それはともかく、適当に降りたので現在地がどこかもわからない。適当にあたりをつけて走り出す。現在地を確認するためきょろきょろしながら走ってると、なんか公園にえらく人が集まっているのが見えた。わざわざUターンして車を降り何をしているのか確認しに行く。
思わず自分の目を疑ってしまった。もうちょっと見ていたい気もしたが、違法駐車してる関係もあって立ち去る事にした。
見覚えのある道に出る事に成功したのでホテルに帰る。西方向である。太陽が眩しい。こっちでは車に乗る際にサングラスは必需品である。夕方の(といっても夜の7:30〜8:30ぐらいだが)日差しは暴力的といっても生ぬるいぐらい強烈である。どれぐらい眩しいかというとこれぐらい眩しい。なんか爆発でもしてるようだ。
しかし危険なことしてるな、俺。
ホテルに到着。撮ってきたデジカメの写真を整理する。で、撮ってきた写真の上からイラストの人物を描く事に挑戦してみる。このためにわざわざタブレットを持ってきたのである。(あほか)
結果:失敗。
敗戦理由:メモリ不足。ペン入れのため画像を拡大するとスワップしまくりでとても使用に耐える状態ではなかった。
仕方ないのでちょっとこのページのタイトルを書き足したり画像のリサイズを行うに止め、この文章を書き始める。さすがに今日は疲れたのでこのページ上げたらさっさと寝よう。(といいながらもすでに0時30分である)
吉田:とうとう買ってしまいましたね。デジカメ。
木下:……しかし今日撮った写真ってみんな通常モードなんだよね。
吉田:……それがなにか?
木下:いや、メガピクセル機買った意味ってあるのかなーって。
吉田:……まぁ、気分の問題なんじゃない?
木下:それですむのか?