石津忠の
「アメリカぶらり旅」
Part7
7月20日(月)
8時20分起床。映画専門のチャンネルのTVを見るとは無しに見ながら歯を磨いていると、なんか画面に
「TOEI Corporation.」
とか言う文字が写る。何だ?と思い見ていると始まったのは
「A Power Rangers Movie.」
会社をぶっちしてでも見たかったな、これ。
そういうわけにもいかないので会社へ。曲目は毎度の女性ボーカル集。フェイ・エンの曲あたりで到着。
HPに言う事聞かせるコツが分かった。気合だ。
ちょっと進展。でも、帰宅は12時すぎである。疲れる生活である。女性ボーカル集を続きから聞きながら帰る。「It'sMyRule」をきく。♪わりと自由にならんものだよ、It'sMyRule.……悲しくなるのでこーゆー替え歌は止めよう。
7月21日(火)
朝起きたら8時50分。完璧に寝坊である。が、そのあたりに関してはけっこーいい加減なので、いつものように「World'sBirthday.」なんかを聞きながらのんびり出社。
HP。どうやらこいつの悪ガキぶりはなおりそうも無い事が判明。こちらから歩み寄ってやらなくてはならない様だ。それはそれで仕方ないのだが、どのあたりから歩み寄るかが問題となるので、また地道に意思疎通の作業を行うわけである。なんかなぁ。
今日はちょっと早めに11時帰社。これが早いって喜ぶのってなんかやだな。それはともかく、今日は同じホテルに泊まってるKさん(アメリカに一緒にきたKさんとはまた別のひと)を乗せて帰る。Kさんは免許を持ってるのにこっちでレンタカーを借りない。理由はペーパードライバーだからだそうだが、ここでは車が無いと不便だと思うのだが……で、聞いてみると「十数年前にとって以来一度も運転していない筋金入りのペーパー」だとのこと。うーむ。それはさすがに恐いかも。
で、そんな訳であしたの朝もKさんといっしょに会社に行く事に。
となると、さすがにあしたは寝坊はできないなぁ。ついでにおたくなMDもかけられないなぁ。
7月22日(水)
会社に行く。となりにはKさんがのっている。ゆえにオタクなMDはかけられない。というか、眠くてそれどころじゃなかったんだけども。
会社へ。HPと交渉を始める。どうもうまく行かない。なぜだ、と思い調べてみるとHPと、テスト対象の間を取り持つ1.44MByteのFDが使えないパソコンが(実際にはその中のプログラムだが)古い規格にしか対応していないため、うそだらけのデーターをよこしてる事が判明。接続テストのため「だけ」に高価な機材買うんだったらこのあたりもちゃんとしてくれ。(ほんとにここには、ここの製品との接続テスト「だけ」にしか使われてない機材ってのが多い。私が一番ショックだったのは、ここに運び込まれて以来、多分一度も3DCGの演算も表示もした事が無いであろう「シリコン・グラフィックス社」のマシンを発見した時。そんな使い方するぐらいなら俺によこせ)
ともかく、そんなふうにだまし討ちにあっているうちにすでに夕方。修正して試しに流してみる。どうやら今度はなんとかいけそうである。でもすでに11時30分。あんまり遅くなると会社の総務になんかいわれるそうなので12時前には帰宅しようとのことなので帰る。(とかいってはいるが、せっぱ詰まってきたときにそんなこといって帰ろうものなら、「石津忠。七代祟りて許すまぢ。」とか血文字で書かれるに決まっているのである。)帰りの曲はよくわからんMD。前に川崎のほうに出張に行ったときに川崎駅の構内で踊りながら演奏していた外人のおっさん達から買ったCDである。メキシコ民謡のアレンジかなんかのようだが、わからん。ま、こっちの雰囲気に合うかなぁと思って持ってきた奴だが、夜はぜんぜんだめな感じであった。昼ならいけてるかも。
7月23日(木)
寝坊する。開き直ってのんびり走る。曲は当然「ZABADAK」である。
いーかげん、HPについての愚痴を書くのも疲れてきたぞ。
というわけで、今日は軽く食事の話題などを。
で、こちらの食糧事情についてちょっと触れておくと、他の地域は不明だが、ここシリコンバレー近辺では結構和食が食べられる店が多い。事実、私もこっちにきて典型的な「アメリカ食」というのはあまり食べてない。(中華:和食:アメリカ=5:4.5:0.5といったところか。)
ただし、一つだけ言える事は、
「全体的に量が多い」
ということである。私も大食いと呼べる部類に入ると思う(ただ、会社の人からみると異常な大食いに属するらしい)が、それでも残さざるをえない状況に陥った事が2度ほどある。(まぁ、その2回は「味」の面でも問題があったのだが)
たとえば今日の食事。珍しくアメリカ食を食う事になりそーゆー店に行く。となり半分がバーになっているというよくあるアメリカのレストランである。注文しようとメニューを広げいろいろ物色していると、ハンバーガーの欄に恐るべきメニューを発見。その名も、
「The Terminator.」
これを料理の名前につける事のできる人間の脳細胞を研究してみたいものである。
さらに、その下の説明文にはご丁寧に「Hastra vista,Baby!」だの、「1Pond」だの、「べひーもす(つづり忘れた)」だの怪しげな言葉が大量に。これは私に対する挑戦に違いない。と、かってに決め付け注文する。
「ハンバーガーの横にSCSIの終端端子がそっと置かれてるだけだったら笑うな。」
などと、ちょっとエンジニアらしい会話をしながら(どこがだ)前菜のスープ(これも結構なボリュームだったりする)をのみ、待つ事しばし。私の前にそれは運ばれてきた。
本田詩織風に言ってみると、
「ゴーフルの缶より大きい……。」
という奴である。
ついでにいうと、横に添えられてきたポテトフライもマックのLサイズ以上の量がある。味に問題が無い料理の中でこいつは今までで最大の強敵であった。「辛勝」といったところか。
そんな状態で店を出ると、会社の人のうち二人が「となりのバーに行きたい」という。だが、車を出してくれたTさんは会社にまだ仕事があるので先に帰らなくてはいけないらしい。他の人も会社でする事があるらしい。
必然的に、もう一台のほうの車の持ち主である私が付き合う事となった。
で、中に入ると、なんか異様な雰囲気である。照明が妙に赤い。「まぬけ時空発生装置」でも置いてあるかのような雰囲気だ。とりあえず席につく。
メニューを見ると、細いメスシリンダーのようなグラスに上が緑、下が赤の液体が入った酒の写真があり、それが妙に奇麗だったので注文してみる。
しばらくの後、「彼女はデリケート」のような胸をした金髪のねーちゃんが運んできてくれた。確かに上下で色が違うようだ、が、謎の赤色照明のせいでほとんど区別がつかない。さみしい。
ちなみに、会社の人が頼んだマンハッタンは写真で見ると
「ワイングラスに注がれたチェリー入りの普通のマンハッタン」
なのであるが、実物は、
「巨大な”じょうご”に注がれた”巨大チェリー”入りのマンハッタン」
である。アメリカの1cmは2.5cmだから仕方ないのかもしれない。(そりゃ1インチだ)
7月24日(金)
寝坊。だんだん始業時間を光画部時間で考えるようになってきた。外注の身の私は基本的に仕事時間のみの計算のフル・フレックス制だから別に定時にいかなくてもいいのだが、外注の身であまり遅くに現れまくるのもさすがにまずいので、そろそろ気をつけなければ。
そんなわけで、今朝の曲は無意味にノリのいい曲のみを集めたMDを聞きながら出社。「VF2パイのテーマ」「SelfControl」「GurdianHeroes」「BEAT
EMOTION」「ダイエット(龍虎の拳2ユリのテーマ)」と聞いたところで会社に到着。「ダイエット」はゲームミュージック史上歴史に残る名曲だと思う。
HPと遊ぶ。最近ちょっとは打ち解けてくれるようになった。しかし、まだ完全に心を許している訳ではない。喩えるなら連れてこられて3ヶ月後の狼少女ジェーンといった感じか。まだ、足元で肉を食べてくれるところまではいっていない。
午後7時20分、夕食に行く。目的地はフィッシュマーケットとというシーフードレストランである。非常に人気のある店で結構待たされるらしい。外に待つための専用のスペースが用意されてたりする。
料理はそこそこうまかった。
が、会社に帰りついた時間は午後11時20分であった。えーかげんにせーよ。
その後、ちょろっとHPとトーキングを行い帰宅。朝に続いて「ノリMD」を聞く。「ダイエット」(巻き戻すなよ)「VF2リオンのテーマ」「イソギンチャクのテーマ」「Give a reason.」「テムジンのテーマ(龍虎の拳2にあらず)」を聞いてるあたりでホテルに到着。
さて、明日はどうなるのかな。
吉田:どーにもなりません。
木下:何故って、上からの圧力で(笑)。
吉田:……古い上にマニアックなネタだなぁ。